今日は、「腕の挙上」について。
肩関節を動かして腕を上げる為には、
① 1. 三角筋(さんかくきん)
• 肩を覆う大きな筋肉
2. 棘上筋(きょくじょうきん)
• 肩の深層にある筋肉群
3. 僧帽筋(そうぼうきん)
• 背中の上部にある大きな筋肉
4. 前鋸筋(ぜんきょきん)
• 脇腹,脇の下にある筋肉
上記に加えて、大胸筋(胸の筋肉)や烏口腕筋(上腕二頭筋の奥にある)なども関わります。まだまだ有ります。
肩甲骨も動かないと挙上はできません。
このように、腕を上げるという動作だけでも、これだけの筋肉が協力し合い、関節を動かしています。
その筋肉の一部にかかる負荷により、動きに制限が出てしまいます。
偏った使い方をすると、どうしても負荷が掛かりっぱなしになり、筋肉は疲労困憊で、動きたくない!とストライキを起こします。動かなくなると、血流がどんどん低下していきます。仕方なく、他の筋肉がその代わりに働いて動作を可能にします。
その連鎖反応で、腕を上げようと頑張ると、肩の筋肉や首の筋肉が疲れて、肩こり・首こりを引き起こしてしまいます。
人の体って凄いですねよねぇ、誰に言われるわけでもなく、お互いにフォローし合って、体を動くようにしています。
それが、筋肉疲労や凝り・痛み・痺れ、果ては麻痺にまで進行させてしまいます。
体の声に耳を傾けてくださいね。
どこかで悲鳴をあげて訴えているはずです。
患者さんの中には、風呂に入った時『今日も一日よく働いてくれたね、ありがとう』と毎晩感謝の言葉をかけているそうです。
脳が理解した体は、どんどん変わっていきますので、是非お試しください。
因みに、その方は、どんどん元気になられていますよ。